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hogeとはワイルドカードのようなものです。日々起こった、さまざまなこと −すなわちワイルドカード− を取り上げて日記を書く、という意味で名付けたのかというとそうでもありません。適当に決めたらこんな理由が浮かんできました。

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11/16/2002 [長年日記]

tDiary 23日目

ebuild

最近変なebuildばっか書いてる気がするな。課題も一段落着いたので、適当にebuild作り。今回作ったのはlibbulletmlとnoiz2sa。何でも、最近のシューティングゲームの弾幕は美なんだそうで、libbulletmlはそれをxmlで記述するものだそうな。noiz2saは、色んなゲームから弾幕を持って来て、ただひたすら避けながら敵を倒すもんだそうで。

設計やアイディア的に優れてるのは分かるけど、俺にはあんまり意味がないんだけどね。好きな人には生唾モンだと思ったし、面白そうだったので。思わぬSDLの制約に引っ掛かったりして苦労したけど、まぁ何とか出来たので良し。っていうか元々Windows用に作ってあるのを、SDLなら行けるはずだ! という安直な考えでやり始めたもんだから大変だったんだけどね。

あと、既に作ってあるebuildとしてtgif_exprってのがあるんだけど、HTML書くのがかったるくてそのままになってたりします。これはRubyスクリプトで、LaTeXのような書式でこのスクリプトに投げてやると、整形されたTgif用のオブジェクトファイルが出来上がるもんです。欲しい人がいれば置いときます。

俺は、買い被られるのが大嫌いだ。それには色々と理由があるんだけど、まぁそんなことはどうでも良い。

たまに、コンピュータとかUNIXとかについてよく知ってて、いわゆる「できる」人間だと思われることがある。「いんぺりは凄いからなぁ」とか言われたりもします。実際のところ、全然そんなことはなかったりするんだけど、なぜかそう思われる。そりゃコンピュータいじってるのは楽しいしUNIXも好きだけど、それってつまるところ、そこらのゲーム好きのゲーマーと同じってことじゃないですか。

俺がコンピュータと出会ったのは小学生のとき。今は亡きPC98という機種*1のものだが、はっきり言って俺はゲームくらいの用途にしか使ってない。あぁ、ドット打ちで絵とかも描いてた気もするけど。そのときは仕組みなんかに興味もなかったし、ゲームが出来りゃそれで良かったので、ファミコンなどのTVゲーム機と同程度の認識でした。

高校生の時、新しいマシンが家に届いた。あれは何の理由で買ったんだっけ? 俺が高校辞めて遊んでばっかいるから、親が見兼ねて買ってくれたんだっけか? まぁ、そんなこんなで、モデム付きのPCがうちにも導入されたんだけど、案の定俺はそれで遊んでばっかだった。ロマサガの情報を求めてWeb巡回したりとかね。んで、色々遊んでるうちにHDの容量が足りなくなってきて、初めて外付HDDを購入。自費でパーツを買ったのはこれが初めてだった。17歳のときかな。大検の本番が近かった記憶があるし…って、何で大検が近いのにゲームのためにHD増設なんてしてんでしょうね?

そんなこんなで、まさか大検に受かるとは思ってもみなかったんだけど、受かっちゃったからさあ大変。じゃあ専門学校でも受けるか、と思ってたら、「この調子で大学も受けろ!」と高校時代の担任*2がうるさいので、黙らせるために大学を受けたんですが、これまたどうしたことか合格。世の中一体どーなってんでしょうね。かたや高校に真面目に行って何浪もしてる人がいるのに、申し訳ない。

大学に入ると一人暮らしの始まり。なるべくお金を使いたくないので、光熱費節約のため大学に入り浸ることになる。研究室にはUNIXしかないので、もちろんUNIXばっか使うことになる。人間、一度便利なものに触れると、なかなか前の生活には戻れないもんです。もうWindowsみたいに青画面ストームでシェルもないようなOSは使えません。もちろん自分のマシンにも、Linuxなるものを入れました。そりゃまぁ、慣れるまでは苦労しましたよ。でも、研究室にはこれっきゃないから使わざるを得ないんですよ。そこからむくむくとUNIXに対する興味が湧いてきたんですね。最初はなかなか思うように動いてくれないOSですが、慣れてくるとこりゃ面白い。ゲームに代わる、新しい玩具を手に入れたんです。ゲームみたいに静的なものよりこっちの方がずっと面白い。

研究室を今の研究室に移って半年…つまり2年生になってすぐくらいですか。先生に「サーバの構築とかやってみたいんですけど、余ってるマシンとかないですか?」と聞くと、そこら辺に転がってたマシンを貸してくれたんですね。それに自分のマシンにも入れた、LASER5Linuxを入れて、ApacheとかProFTPDとか入れて設定とかやって遊んでたんですが、2年も後期に入って、研究室が確定すると、今まで研究室Webサーバの管理してた先輩からマシンを任されることになりました。このマシンは遊びで壊したらヤバイので特にいじりはしませんでしたが、この先輩が卒業すると、LASER5Linuxの方は完全にユーザが俺だけになったので、今までWindowsが入ってたパーティションを、どうせ使わんので完全に消して、どーせなら別のLinuxも試してみたいなぁ…と思ってたら、yosh氏からGentooLinuxが面白そうだという話を聞いたので、早速入れてみました。コレがまた難儀なOSで、インストールから何から、全部自分でやらにゃならん。でも、むしろそこが面白かったんですね。Linuxの基本的な仕組みを肌で感じながら学べましたよ。更に、LASER5Linuxの時に不便を感じてた、ソフトのインストールもコマンド一発で完了するというおまけ付き。。RPMは標準化しすぎてて、いろんなプラットフォーム用のパッケージがあってどれがどれだか分からんのですよ。何か入れようとするたびに、Webを奔走しなきゃならん。依存関係もわけ分からんし。

GentooLinuxのパッケージシステムは基本的にソースを取って来てコンパイルするものなので、パッケージのソースに触れる機会が飛躍的に増えるわけです。俺がGentooLinuxを入れた時はまだお世辞にも日本語環境が整備されているとは言えない状況でしたから*3、自分でパッケージを作ったりしなきゃならんわけです。素直にコンパイルが通ってくれるパッケージなら良いんですが、そうも行かないパッケージが結構あるもんでして、色々ソースハックしましたよ。厄介な作業でしたが、面白かったので良し、です。今でも、パッケージがなかったら自分で作ってますしね。

さて、俺がコンピュータ関係でやってきたことはこれだけです。本格的にコンピュータを構い始めて、まだ4年も経ってないんですよ。勉強そっちのけで、面白いと思ったこと…つまり、遊びしかやってません。冒頭に書いたように、ゲーム好きがゲームやってるのと変わらないんですよ。一体何が凄いんですか? 俺は、Windowsに文句つけながらもWindowsを使い続けてる人とかの方がよっぽど凄いと思いますけど。文句つけるくらいならやめちまえば良いのにね。何か変な強迫観念に取り付かれてないですか? 本当に必要なのかどうか、よく考えてみてはいかがですか?

こないだの日記で公開したプレゼンの資料、あれはGentooLinux上でMagicPointというツールを使って作ったものです。昔の日記で公開した性能評価についてのレポートも、UNIX上で、LaTeXというワープロの一種で書いたものです。もちろんこれらは全て無償配布されています。

*1 メモリ5メガ、HD容量も640メガというシロモノ。640じゃ今のメモリよりも少ないな。

*2 この時点ではもう担任でもなんでもなかったんですが、退学した後も色々とお節介を焼いて頂いて感謝しております。この先生がいなかったら、今の俺はいなかったでしょう。

*3 なんせcannaすらなかったんですからね…。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
yosh (11/16/2002 16:37)

高校に真面目に行って、現役で大学に受かってながら、現在は浪人のような男です
シャレにならないところがつらい。。。
Gentooを紹介しときながら、実はまったく触ったことないんですよね
最近はLinuxすら起動してない(爆)
ところで買い被りですが
買い被られるほうは自分より上の人間なんか腐るほどいるのを知ってるから、ちょっと複雑
俺もやっぱり「すげぇなぁー」と言われるのは好きじゃない
気がつけばコンピュータを触り始めておよそ3年
時がたつのははやいなぁ